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大連訪問

大連訪問_f0141191_20533467.jpg久しぶりに中国・大連へ出張してきました。


大連は、日本のように四季がはっきりしていて、この季節は、とても心地よく過ごせます。
でも、夜はまだまだ肌寒くて、上着無しでは過ごせませんで、昼夜間の温度差が激しいです。
また、以外だったのは、サクラが咲いていたことです。自生種がどうかは分かりませんでしたが、春らしい景観が見られました。

※左の写真は、宿泊したホテル前の市内の様子です。



大連へ何度か訪れる内に、現地の感覚や、習慣といったものが、前よりは実感できるようになってきていて、それがデザインにもいいカタチで反映してくればいいな、と思っているところです。やっぱり現場独自の感覚や、地域特性みたいなものは一回行っただけでは分からないですから、出来るだけ現場に足を運んで、実感として感覚をつかむのは、言うまでもないですが、基本中の基本ですよね。


ところで、私が今回行ったのは、まだ工事未着手のランドスケープ計画の修正箇所についての打ち合わせと、少しずつ進んでいる建築工事の現況視察が目的でした。現在進みつつある建築工事の方は、うまくいっている部分と、必ずしも図面通りに施工されていない部分もあるなど、なかなか思ったようにはいかない部分もあるようです。ランドスケープにおいてもそうした現地の施工力や、資材や技術の問題を検証しつつ、提案していく必要性があるなと感じていて、それが結構重要なポイントになっていくように思います。


もうひとつのポイントは、私たちのデザインのコンセプトをうまく伝えられるかどうか、なんだと思います。まず相手を理解し、そしてこちらの考えを伝えるわけですが、これがやはり最も難しいところでもあります。当然ですが、100人いれば、100通りの考え方があるわけですから、お互いを理解しあって、いかにイメージを共有していけるかが、プロジェクトの「鍵」となると思います。


大連訪問_f0141191_20522296.jpgですから私たちも、「その事業をよく理解すること」、「関わる人たちの考え方を、実感として、よく理解するように努力をすること」は、最初の一歩として、とっても重要だと思っています。
特に言葉も文化も違う環境では、そう簡単なことではないのかもしれませんが、空間や環境の質を良くしたい、という点では、間違いなく既に意識を共有しているわけですから、あとはさらに突っ込んだ部分で、お互いの空間に対する「固定概念」を外しながら、イメージを共有していければいいな、と思っています。


他の一般的な中国の案件と比較すると、割とゆっくり進んでいるようで、これからまだしばらく掛かりそうですが、クライアントと共に楽しく進めて行きたいと思っています。右上の写真は、プロジェクターでのプレゼン準備をしている所。
by lidesign | 2009-04-12 21:06 | 都市・地域・デザイン
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