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畑のこと・・・その1「4.6×6mの小さな畑」

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近くに小さな菜園を借りている。
この小さな畑、ご覧の通り草がボウボウ!!!でも「手入れを怠って」って訳ではないので、ご注意いただきたい。

『自然栽培実験中』の畑なのである。

自然栽培とは、「不耕起・無肥料・無農薬栽培」

自然栽培は分かりやすく言えば、自然の野山の中に種蒔いて、野菜を育てるような栽培方法だ。雑草も敵対植物ではなく、「友好植物」として共生させる。土を耕すのはミミズや植物の根がしてくれる。自然の生態系、土や野菜の持つ力を生かしての栽培方法だ。雑草取りも結構楽しいものだが、何かと忙しい私達。楽してしかも収穫でき、環境的にも望ましいとなれば、試さない手はない。

「耕さない・雑草は抜かない・肥料はあげない。」なんて、今までの常識から言うとそんなんで野菜が育つの!?と思いませんか。
だから試してみたくて畑を借り、只今実践中!

・・・と言っても、ここは借地の菜園。
今の場所は去年12月から借りていて、その時は裸地の畑だったので、いい土壌環境は成り立っていないのが現状。自然栽培でも有機栽培並み、それ以上の収量が見込めるとされるが、切り替える際に土中の微生物が一時的に減少して収量が落ちるので、有機栽培並みの収量になるには、3,4年・・・もっとかな・・・はかかるそうだ。

なので完璧な自然栽培ではなく、不耕起で雑草とも仲良く共生させているが、野菜を植える付近のみ堆肥を施用、少量の有機質肥料の施用、を行っている。だから、「自然栽培」と言ったところ。
試行錯誤しつつ、楽しみながら育てている。

f0141191_35983.jpg今の収穫物はゴボウ、いんげん、なす、きゅうり。 ・・・枝豆が膨らみかけている♪


・・・利便性のよい現代。面倒な事は嫌われる。「野菜を手に入れる」のは、スーパーに行けばたった5分の作業。だけど時には土まみれになって、汗かいて、手間暇かけて自分の食糧を作りだす。そんなアナログな場面があってもいいと思う。案外心地よいことに気付かされる。

・・・どんな情報でも気軽に手に入る現代。野菜づくりだってマニュアル通りやれば、卒なくこなせることも多い。だが私たちは最近、野菜づくりの教科書を網羅せずに畑に出かける。上手く育ったり、上手く育たなかったり・・・。そうすると、失敗したからこそ、何でこうしたほうが良いのかというのが分かってまた楽しくなる。ぶらり寄り道したからこそ得られる、密かな楽しさがある。
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by LIdesign | 2007-07-21 04:08 | 植物の生長・カンサツ・利用

コミュニティガーデン

今年5月、都市のど・真ん中に『コミュニティガーデン』がオープンした。
場所は、神奈川県川崎市川崎区にある富士見公園内。川崎駅周辺の繁華街から徒歩20分ほどの場所にある。
ここの運営管理をしているNPO法人のボランティア活動に参加している。

田圃・畑・花壇が整備され、花卉や野菜・稲を育てるのと同時に、近隣同士のつながりを育んでいき、次第に地域の絆をも深めていく。というガーデンであり、市民自らが創りあげていくプロセスを重要としている。

f0141191_3553954.jpgコミュニティガーデンとは・・・
●様々な人が集う「地域の庭」としての緑空間
●地域社会参加へのきっかけづくりの場
●地域コミュニティ再生の場
●生きた社会教育の場
●環境問題への貢献


f0141191_332686.jpg地域によって色々な要素のコミュニティガーデンがあるが、ここは元々工場跡地。去年までは木が生い茂りすぎ暗く、ホームレスのたまり場になっていたそうだ。
久しぶりに通りがかった方が「ここ随分明るくなったのね!前は近寄れなかったのよ。」と喜びの声を言っていた。そういったホームレスの自立支援の場としても今後活用するそうだ。

f0141191_3323667.jpg更に、特徴的なのは有機無農薬での栽培を試みている。←行政としては日本初の試みらしい!
作業する方、周辺住民、遊びに来る子供達に安心・安全なガーデンだ。

循環型社会の形成として、近隣の小学校から給食残渣をもらい、堆肥化している。秋には公園内の落ち葉を集め、腐葉土づくりも行っていく予定だ。

しかしオープンしたての今年は、まだまだ豊かな生物相に達しておらず、大量の根きり虫の被害にあい、根こそぎ作物がやられる事件が・・・。ションボリ・・・なんて場面も。
やはりいい土が出来あがるには、最低でも2,3年の年月が必要だ。
対策は、見つけたら手で取り除いていく。という地道な作業だったが、こういった色々なことを乗り越えて乗り越えて、豊かな生態系(人間も含む)が生まれるのだろう。
このガーデンが近い将来、参加市民の誇りとなってくれる姿をとても楽しみにしている。


コミュニティガーデン発祥の地はアメリカ。
当初は政府の経済不況時、低所得者層に食物を育てるよう土地を割り当てたことから始まったそうだ。
ニューヨークの都市においては「グリーンゲリラ」なる者たちが、未利用地に種団子を投げ入れ、緑化していった。殺伐とした街を緑で潤わせたのである。こういった環境を美化していくことは、犯罪の減少にも繋がり、住みいい街を形成する。
今ではニューヨークに多くのコミュニティガーデンが点在する。(実物はみたことないが・・・) かなりいい雰囲気!
「ここは初め廃材だらけで、ひどかったのよ。それをひとつひとつどかして、ひとつひとつ植物を植えていって、何年もかけてここまでにしたのよ。この小屋は○○が造ったのよ。ここは○○がやってくれたのよ。」と、「作り上げる喜び」はプロや設計者だけの物ではない事を実感する。その満足げな表情に思わず引き込まれた。
しかし、この近隣住民の精神のよりどころ、生きがいともなりつつあるガーデンが、最近の開発により閉鎖の道をたどっているという話を耳にしたことがある。・・・なんとも残念な話だ。


アメリカでは、市民農園型ガーデン、病院や老人ホームの敷地内にコミュニケーション型ガーデン、アートやセラピーなどのテーマ型ガーデン、環境教育型ガーデン、ホームレス・刑務所出所者のための更生型ガーデンなどが存在する。
興味をひいたのが、フィラデルフィア園芸協会が推進する青少年層による緑化活動。
選抜された2つの高校の生徒と教員と不登校・退学した生徒などとの連携により活動しているという。

人が人にもたらす何かを「緑」を通して築き上げる、こんなガーデンが日本でも増えるだろう。

自然を知らない人々が増えている都市でのくらし。「どういう風景が美しい」のか解らないと言う。若者がステータスとしてごく気軽に協働できる緑の空間、そんな場所もあっていいと思う。


・・・しっかし、人が大勢集まる場所。100人いたら100の価値観が存在し、様々な意見が飛び交う。色々な出来事が起こる。・・・いやぁ、一筋縄ではいかない、いかない・・・。それもまた事実。人生楽ありゃ苦もあるさぁ!
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by LIdesign | 2007-07-09 03:52 | 環境とデザイン