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公園レポート IN 大連

f0141191_20391538.jpg前回大連を訪れた際に、市内の公園のデザインを見たいと思い、わずかに空いた時間で、市内最大の都市公園である「労働公園」を駆け足で訪れてみました。

「労働公園」は、面積約102haで、大連市内最大の広さを誇ります。ユニークな名前ですが、その名前の由来や公園の歴史などは、資料が無くてよく分かりませんでした。
(上の写真は、ホテルの部屋から見た「労働公園」)

公園内には、メタセコイヤ、ボダイジュ、ニセアカシヤ、ウメ、レンギョウなど、日本でもなじみの樹木が多く見られますが、上記の内、ニセアカシヤ以外は中国が原産地です。大連は「アカシヤの街」としても知られていますが、ニセアカシヤの原産地は意外にも北米です。

いずれもかなりの大木になっているのもあって、なかなか緑豊かな空間になっています。ただ全体的な植栽デザインは、いわゆる群植や整形式といった、どちらかというと「見た目重視」の配植が多く、緑は多いが、生物多様性といった視点から見ると、決して高くはないだろうな~、という気もしました。

やはり都市の公園は、人が心地よいと感じることはもちろんですが、植物の視点のみならず、特に「生物の視点」といったものと両輪であった方がいいし、それがその都市の環境の指標にもなりますよね。なぜなら、そこにその生物が「いる」という事は、その生物の「生息を支えうる環境が周辺一体に存在する」という事だし、逆に「いない」という事は、その周辺一体は、その生物の生息を「支えるに至らない環境」であるといえるからです。

f0141191_20475326.jpg例えば表参道のケヤキ1本がそこに存在し、それが健全な状態で長く維持されていくためには、「それだけ」ではない、その周囲一体の生物多様性が、そのケヤキを支えていく事に繋がっています。でないとその環境は常にバランスを崩しやすい状態にあるという事です。

そもそも都市は、生物多様性が低いわけですから、そこに作られる新たな環境は、人からの視点のみに偏りすぎると、「見た目」は良くても「環境の質」はより低下していくでしょう。私たちはデザインの中に、それらの多角的な視点を心がけたいと思っていて、その総合的な視点こそがランドスケープデザインのキモなのだろう、などと思ったりしています。

次は、大連のインテリアデザイン事情や建築デザインなどに焦点を当てて、「大連ぶらり街歩き」をしてみたいと思っています。そんな時間取れるかな。。。
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by lidesign | 2008-08-12 21:09 | 環境とデザイン