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WATER DESIGN

f0141191_1929364.jpg左の写真は、近くの緑地にある樹木の枝先についた、雨水の水滴。

外を歩いていて、枝先が何かキラキラして見えたので、よく見てみると雨水の水滴でした。
なんとなく一枚撮ってしまいました(笑)。

水は気体になったり、液体や固体にもなったりして、その状況に応じて姿カタチを変えていく、ホントに多彩な表情を見せる物質です。


そういえば、「樹幹流」って知っていますか?
「樹幹流」とは、雨水が樹木の幹をつたって流下していく雨水の流れの事をいいます。

樹木の「根元周辺」は、自らの枝葉によって、雨水がかなり遮断されているため、他の地面と比較すると乾燥しがちになります。そのため、樹木は「樹幹流」によって、根元周辺に自ら水分を供給しています。

同時に、雨水が枝葉を通過する際に葉に含まれる「アレロパシー成分」が雨水と共に流下し、根元付近の他の植物の生育を抑制して、競合を防いでいるとも言われています。

また、ケヤキなどの比較的水分要求度の高い樹木は、樹冠を「ロート状」に広げて、効率的に幹の中心に雨水を集めているとも言われていて、樹形と性質がリンクしています。なんかうまくできてますよね。
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by lidesign | 2009-02-23 23:43 | 環境とデザイン

参道と路地

f0141191_1811578.jpg先日、浅草に久々に飲みいった際に、仲見世から浅草寺を抜けて、裏通りへと、しばしブラリ街歩きをしてみることにしました。今更ながら浅草、やっぱりいいですね。
浅草寺を中心として「仲見世の参道」が「街の軸」になっていて、そこから路地や裏通りが広がって、「街のグラデーション」が生み出されている、というイメージがあって、なかなか興味深い街です。


浅草界隈は、観光地らしく景観を整えられている地区もある一方、けっこう看板なども乱立してたり、裏通りなどは雑然とした地区も多い気がするのですが、それでもある種の文化性を感じるのは、やはり「仲見世の参道」という「街の軸」が、しっかりとあるからではないか、という感じがします。


同じような感覚を、青山、表参道界隈にも感じます。「明治神宮へと通ずる表参道」と、その「ケヤキ並木」が、いわゆる「街の軸」を形成していて、その周辺路地に、商業施設や住宅地が付帯しているといったイメージです。ここでも「参道の軸」から「周辺路地」へと移行していく「街のグラデーション」が見られます。


つまり、浅草は浅草寺の「門前町」、表参道は明治神宮の「門前町」なので、双方とも寺社を中心とし、そこに向かう「参道の軸」に、「周辺路地」が付帯しているといった構図になっています。かつての「寺社への参道」と「周辺路地」の関係が、現代の日本の都市に、ひっそりと息づいているんですね。


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こうした構図は、新しい街づくりにも生かせるのではないでしょうか。「オモテとしての参道」から「ウラとしての周辺路地」へと移行する中で、「スケール感の変化」、並木や植栽などの変化、ペイブメントのパターンやテクスチャーの変化など、空間を構成する様々な要素が、「街のグラデーション」を形成していき、奥行きのある街を形成できるように思います。そして路地の奥には、多様で魅力ある「パーソナル空間」が生まれていく、というカタチです。


魅力ある街には、こうした参道のように、「街の軸」となるような、質の高い空間が存在し、そしてそれが比較的「長尺」であること、さらにそれに付随する路地の奥深さのなかに、魅力的な「パーソナル空間」が発生している事が共通しているような気がします。浅草界隈と表参道界隈には、こうした参道と周辺路地の「いい関係」があるように感じます。「参道」が街づくりに一役買ってますね。
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by lidesign | 2009-02-12 18:11 | 都市・地域・デザイン

BIRDS EYE

f0141191_1638730.jpg近頃、近所の公園や畑などで、よく「ツグミ」を見かけます。(左の写真)
ツグミは、いわゆる冬鳥で、秋から冬になると日本全国で普通に見られる野鳥です。
どちらかというと、公園や畑などの「開けたところ」でよく見かけます。地面上で、跳ねながら移動しては止まり、背筋をスッと伸ばしたような姿勢でたたずみ、その独特の動きがなんともかわいらしい。。。

うちのまわりは、斜面緑地や農地がまだ比較的残されているせいか、野鳥が結構見られます。とは言っても、私が見て分かるのはごく一般的な種だけで、ヒヨドリ、ムクドリ、オナガ、シジュウカラ、モズ、メジロ、コゲラなど、水辺ではセッカ、セグロセキレイ、カワウ、シラサギ類などです。。。もっと勉強しないと(汗)。。。。。
今の時期は、エサが少ないせいか、一生懸命、虫を探している姿が見られて、ちょっとしたバードウォッチングを楽しんでます(笑)。


鳥類は、昆虫などを捕食し、その大量発生などを抑制してくれたりと、緑地や庭にとって重要な生物です。また、「移動性が高い」生物ですから、「種子散布者」としても高い役割を担っています。植物は自らの力だけでは遠くに移動することが出来ないので、その生息範囲の拡大を図っていくためには、第三者による協力が不可欠になってきます。

そこで登場してくるのが、移動性が高く、有力な「種子散布者」となってくれる鳥類です。彼らに食料となる「果肉」を提供する代わりに、中の種子を運んでもらい、その生息範囲の拡大を図っていきます。また、同時に葉などを食害する昆虫なども食べてもらったりして、樹木とはいわば共生関係にあるのだと思います。


例えばそこに「小さな緑地」があったとして、そこを「より自然に近い状態」で維持しようとするならば、「鳥類が欠かせない」という事になります。
しかしその鳥類は、比較的上位の消費者なので、その生存のためは、おのずとさらに広い面積が必要になります。つまり、その「小さな緑地」を「より自然な状態で維持」しようとするならば、「その場所」だけではなく、「より広範囲のエリア」を視野に入れなければならない、ということになります。


先に書いたツグミなどは、いわゆる「渡り鳥」で、つまりは海を越えて、地球的視野で移動する生活をしています。その視点は、まさに「バーズアイ(鳥瞰)」で、「人の視野(視点)」をはるかに超えた「スケール」で環境を見つめていることになります。渡り鳥に限らず、「鳥の視点」は「私たちの視点」をはるかに超えているはずです。


その環境を評価するとき、「バーズアイ」は必要で、当然「日常的な人目線」だけではこと足りません。つまり「バーズアイ」を借りることで、ある程度地域環境を読み取ることも可能なんだと思います。
そういえば学生の時、デッサンの授業で言ってました。「近くでばかり絵を見るな」と。。。。。「たまには少し離れた所から絵を見ないと全体をつかめないよ」と。。。それと似ているかもしれませんね。
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by lidesign | 2009-02-02 16:47 | 環境とデザイン