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春日部探訪

先日、打ち合わせで埼玉県春日部市へ。

少し時間をとって、ふらっと歩いてみました。
仕事柄かもしれませんが、その土地の成り立ちや地形とか。。。更には、その街の産業が、どうしてそう発展したのか、なんでここにこういう建物が多いのか、とか。。。想像しながら、気楽に歩くのが好きなんです。

春日部は大部分が低地なんですが、古利根川の後背湿地に、水田が広がっています。
そして、古利根川が作り出した、わずかな自然堤防の微高地上に、市街地や住宅が発達したようです。

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街を歩いていて、すぐに気付くのは、結構古い町屋が残っていること。(左の写真)
かつて、旧日光街道沿いに「宿場町」として栄えたらしく、その面影が、所々ですが、今も感じられます。





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また、「古利根川沿い」には「古い蔵」が点在していて、これらは、かつて、目前の古利根川がこの街の重要な「水運」だった証しでしょう。
(右の写真が古利根川)




それと「寺町」もありました。寺町とは、寺院を集中的に配置している地区で、旧日光街道が、大きくカーブする、その「突き当たり」に配置されていました。
寺町は、「陣屋としての役割」、つまり、「有事の際の防御機能」を持っていたといいますが
その背後に控える鎌倉時代の領主、春日部氏の居館を防御する役割を担っていたんだろうか?

寺院は、心のやすらぎを得る場所であると同時に、このような戦(いくさ)に備えた場であったり、人々のコミュニケーションの場であったり、街の中で、多様な役割を担っていたスペースだったのでしょう。
この寺という「スペース」も大変興味深い対象です。


こうしたものが、これ見よがしにアピールされている訳でもなく、むしろ「そっけなく」点在している点も、良い点です(笑)。


f0141191_1348493.jpgそして古利根川沿いに、立派な塀に囲まれた、古い蔵のある大きな屋敷(左の写真)があったので、何の建物かどうしても聞きたくなって、思わず、インターホンを押しちゃいました(笑)。
急な、しかも見ず知らずの人の訪問にも関わらず、本当に快く対応して下さって、ありがたかったです。




f0141191_13492629.jpgその家の方によると、かつて米や味噌を作って、販売していたそうで、やはり「古利根川の水運」を使って、商材を運んでいたらしいです。
今では、ご商売は辞めてしまったそうですが、蔵や建物は、そのままにしているとの事でした。
特に行政指定の保存建物とかではないらしく、管理は、あくまで所有者の方にゆだねられているみたいなのですが、このようないい状態で、当時の姿を継承している事に敬意を抱きました。


それと、忘れてはいけない「重要な要素」がありました。
この地域には、縦横に「水路」が走り、古利根川と水田を結んでいるという点です。
これが、この地域の大きな要素で、この水辺環境を活かせたら、結構面白いんじゃないか、この街。

残念なのは、現在は、それらが環境的にも景観的にも生かされているとは言いがたいし
少なくても生物生息環境としては捉えられていないだろうな、というのが残念ですけど。。。

こうして見ると、意外にもポテンシャル高いです、春日部って。


これからも訪問先で、出来るだけ時間をとって「気楽な街探索」をして、ごく簡単ですけどレポートをしたいと思います。
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by lidesign | 2009-06-29 14:31 | 都市・地域・デザイン