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通りのデザイン

f0141191_2033376.jpg土地の狭い日本の都市環境では、いわゆる「並木」も、「厳しい立場」に立たされている状況をよく見かけます。

もとより「道路環境」は、植物にとって大変厳しい環境でありますが、先日、打ち合わせで訪れた先で、とてもかわいそうな状況の「並木」を見ました。(左の写真)



あくまで想像に過ぎませんが、まず、この「シラカシの並木」が先に存在し、のちに商店街が、「集客効果等のためにアーケードを設置したい」という事になって、「並木を押しやってアーケードを設置した」という事なのかもしれません。


商店街側からしてみれば、「アーケードを設置したい事情」があるだろうし、同時に「並木も出来れば残してあげたい」、という「せめぎあい」なんでしょうけど、アーケードのデザインを考える際に、「もう少し既存並木や、周辺建築群と融合したデザインだってあるだろうに。。。センスゼロ。。。」と思うのは、私だけでしょうか?


よかれと思ってアーケードを設置したんだろうけど、逆に「通りの魅力」を損ねてしまってませんか?都市景観としても全く魅力ないし、そもそも「並木」の意味が無くなってるし。。。あーあ、またやっちゃったね(笑)という感じ。。。


つまりこのデザインは、「効率性」や「利便性」とかを、何よりの「最優先事項」として、都市景観や、あるいは既存の並木の価値などについては、「何も考えなかった」、あるいは「どうでもいいと思った」っていうことなんだろうと思います。
こうしたとこに「街に対する意識」とか「センス」の一端がなんとなく透けて見えてしまう。。。


日本の街のデザインは、この「何も考えなかった」というのが大変多いと思うのですが、この「何も考えてこなかった」ことが、結果として、「思いも寄らぬ面白い結果」を生じたりして、「いい意味で、生活観のある複雑な構造の街」を形成したり、「作為のない美」といったものを醸し出す場合も、確かにあるんだと思います。


でもだからといって、先の「アーケード」の話は、全く別の次元の話だし、もうちょっと考えてくれよ、って思います。


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あと目に付いたのが、歩道の「舗装パターン」のデザイン。。。この小刻みなパターンの連続は何を意図したのだろう。。。
ただでさえ「雑然とした街」なのに、それを「さらに倍増させる効果」は十分にありましたけどね(笑)。。。


街の魅力って、まずは「自然発生的な生活感」がそこにあって、それを生かす「絶妙なセンス」が必要なんだと思います。
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by lidesign | 2009-07-22 20:58 | 都市・地域・デザイン

田植え

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先週、私たちの借りている田んぼで、「初めての田植え」を行いました。
(左の写真がその田んぼ。田んぼの奥は「ヨシの群落」になっている)




そのせいか、何故か太ももの後ろが筋肉痛状態で、歩き方がかなりぎこちない状態です(苦笑)。ごく小さな面積の田んぼですが、ガマ、チゴザサなどが繁茂した湿地を、開墾から行い、いやまあ大変でしたが、いい汗かいて、楽しかったです。


ずっと腰を曲げながらの「手植え」だった事と、慣れない作業であった、という事もあって、ホントに小さな田んぼなのに、予想していた以上に大変でした(汗)。。。
この小さな田んぼでこれだけ大変なのに、本業の農家の方々の大面積の水田ではどうなるんだ、とクラクラしてしまいました(笑)。


今は「機械植え」がほとんどなのかもしれませんが、昔は「人」が植えていたのでしょう?
そうなるとやっぱり「地域の人々」や、「家族全員」の協力が必要とならざるを得なくて、そこで結構、地域コミュニティみたいなものが強固になっていたのかもしれませんね。
そんなことを「体感」しました。


生き物は、アメリカザリガニが多かった。そこらじゅういる、という感じ。オタマジャクシもチラホラ。。。今まで、長い期間利用されていなかった土地なので、もっと生き物の種類が多いものと思っていたのだけど、意外にも少なかったです。
今後、ここにどんな生き物が見られるようになっていくか。。。
その「変化」も結構楽しみなんです。


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それと、この田んぼに隣接して、割と広い面積の「ヨシの群落」(右の写真)があるのですが、ここでは、一日中うるさいくらい「オオヨシキリ」がさえずりまくっています。

※「オオヨシキリ」は、主にヨシ原に営巣する夏鳥(渡り鳥)です。





これに対して、うちの近所にも、同じくらいの面積の「ヨシの群落」(左下の写真)があるのですが、ここでは「オオヨシキリ」は見られません。(たった一度だけ、姿とさえずりを聞いたのですが、その後、一度も見てません。)


f0141191_20274927.jpgこれはやはり、周辺環境の自然度を指標しているのだろうか?
うちの近くのヨシ原は、周辺に「大きな面積のヨシ原」が無いので、周辺との「ネットワーク」は、ほとんど無いのだろう、と思います。
もしかすると、水田の存在なども関係があるのかもしれません。


つまり、いずれにしても、そこは良くても、全体としては「オオヨシキリ」の生息環境が整っていない、ということなんだろうと思います。


ヨシ原の面積や、標高なども関係するのだろうけど、「オオヨシキリ」は、とにかく大変目立つので(声が)、分かりやすい周辺環境の指標になりそうです。
また、昆虫を捕食するので、田んぼなどの農地にとっては、大変ありがたい生物です。

こうした周辺の環境なども見ながら、一過性ではなく、出来るだけ腰を据えて長いスパンで水田というものを見てみたいな、と思っているのですが、、、遠いこともあって、これがなかなか行く時間を確保できないのが悩みのタネなんですよね。。。
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by lidesign | 2009-07-13 23:54 | 植物の生長・カンサツ・利用