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環境と医療、内部環境と外部環境

f0141191_21385319.jpg昨日は、「ヘルスリゾート研究所」主任研究員であり、グリーンフラスコ株式会社代表である林 真一郎氏との定例ミーティング。

林氏の視点は
とても学ぶところが多いのと同時に
打ち合わせをしていつも感じるのは
林氏の専門は「薬学」で、私たちの専門は「ランドスケープデザイン」であり


職能分野としては異業種であるわけですが
物事を突き詰めていくと、どの分野であっても「根源的な部分」ではつながっているというか
共通した課題や可能性で結ばれている、ということを感じます。

林氏は薬剤師であり、臨床検査技師でもありますので
人の体内、つまり「内部環境」を扱うのに対して
私たちは、人の体外、つまり「外部環境」を扱っていることになります。

おもしろいのは、この「内部環境(身体)と外部環境(自然)」は表裏一体であることを
話をするたびに感じるわけです。

つまり、人は「環境の一部」ですから
身体を取り巻く環境の影響を、全身に受ける関係にあります。
つまり、「環境」と「身体」は分離しているわけでははなく
常につながっており、「連続した関係」にあるわけです。

例えば、生物の進化は、その生き物を取り巻く環境に適応する形で、進化をしてきました。
すなわち心身は、それを包み込む環境の影響を常に受けているという事になります。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが
このことは私たちにとって、大変興味深いテーマであります。 
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by lidesign | 2011-05-21 21:40 | 環境とデザイン

スズメが減ってきている?

f0141191_14284682.jpgうちのベランダに2匹のスズメが
やってきました。
夫婦でしょうか?親子でしょうか?

ベランダのコンテナに繁茂しているヤハズエンドウとホトケノザについた「アブラムシ」を食べに来たみたいです。

実は、このヤハズエンドウとホトケノザには「アブラムシ」が大量についていて「これどうしようか。。。」と話していた所でした。

「その事態」を聞きつけたのか
あるいは上空から「アブラムシ」が見えたのか、、、
よく分かりませんが、まさにタイムリーにこの2匹のスズメが訪れ、せっせと何かをついばんでいるのです。



見つからないように、そ~っとガラス越しから撮影したので、いまいち不鮮明な写真で恐縮ですが、必死に何かを食べている様子が伺えました。

そして、彼ら(スズメ)が飛び去った後に、ヤハズエンドウとホトケノザを見てみると。。。。。

あれほど「大量」についていたアブラムシがほとんどいなくなっているではないですか!

f0141191_1433465.jpgおまけに、土の中に隠れていた「ヨトウムシ」を引きずり出して食べていたのも確認できました。

この「ヨトウムシ」は、
近くに植えていた「ビワ」の葉を食い荒らしていたのですが、スズメの来訪以来、そのビワの葉は食害にあっていません。

身近な食物連鎖を見た思いでした。

※右の写真は、土の中から「ヨトウムシ」を
  引きずり出しているところ。


スズメは、穀物を食い荒らす害鳥と捉えられると同時に
農作物に対する害虫を食べて、害虫の大発生を抑制したり
雑草の種子を食べたりする益鳥でもあります。

中国では、1950年代にスズメを「害鳥」と見なして大量に駆除したところ
その年は「大凶作」に見舞われたそうです。
天敵がいなくなり、害虫が大発生したためです。
そのため1960年には、スズメは駆除の対象から除外されたそうです。(Wikipediaより)


ところで、、、このスズメが「最近減ってきている」と言われているらしいです。
超普通種であるスズメが本当に減ってきているのでしょうか?

立教大学理学部・特別研究員 三上修氏によると1990年と比較して「半減」したそうです。
これは、「とても大きな数字」だそう。

三上氏によると
「スズメのような身近な鳥」が減少しているのは大きな問題だという事です。
はっきりとした原因はよく分かっていないようなのですが
エサ場となるような草地や農地が減少したことも原因のひとつらしいです。

確かに、市街地や住宅地の草地は減少傾向ですし
加えて農地も減少してきている上に
多くの慣行農法では雑草がきれいに刈り取られていることが多いですから。。。

つまりは、エサとなる「雑草の種子」や虫などが減る一方という事なのでしょう。


f0141191_1441072.jpgスズメは、「人が生活する空間」と重なって生息しています。
つまり、奥深い森林や人が生活しなくなった廃村などには生息していないそうです。

このように人と生活空間を共有してきたスズメの減少は
何を指標しているのでしょうか?

彼らの減少は、人の生活環境が劣化してきていることを静かに示しているのかもしれません。
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by lidesign | 2011-05-18 14:47 | いきもの

ナナホシテントウの羽化

f0141191_1272513.jpg近所の公園で、ナナホシテントウの羽化に出会いました。

ナナホシテントウの成虫の姿は
おなじみの赤っぽいオレンジ色の翅に、黒丸が七つあるキュートな姿ですが、羽化直後は黄色をしてるんですね~。

いや、いい色してますね。
敵の多い自然の中では
今が最も危険な状態なのかもしれませんが。
頑張れよ~、ナナホシくん!

f0141191_2373847.jpgキイロテントウという種もいますので、最初はそれかな~?
と思って覗き込んだのですが、違いました。

羽化直後の姿に、これまで出会ったことがなかったので
なんか嬉しくなりました。
羽化直後のこの黄色い姿にはあまり出会いませんよね。
※左の写真がおなじみの成虫の姿

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このナナホシテントウは、よく知られているように
アブラムシをよく食べてくれます。
前述のキイロテントウも
ウドンコ病菌などの菌を食べてくれるそうです。

様々ないきものが、それぞれに様々な役割を持っています。

※右の写真はさなぎの抜け殻
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by lidesign | 2011-05-09 01:36 | いきもの

復興に向けた都市計画マスタープランとRLA(登録ランドスケープアーキテクト)の役割

私たちの事務所の主な業務は、ランドスケープデザインですが
それに関連する資格として、RLA(登録ランドスケープアーキテクト)という資格があります。

私たちの考えるRLA(登録ランドスケープアーキテクト)の職能とは

地域の「生態系システム」を保全、あるいは再生、創出、継承し
「人を含む多様な生き物」のための具体の土地利用計画を
生態的、社会的、文化的、経済的な多角的視点から検討し、創出していく職能


だと思っています。また、それを目標に日々研鑽を重ねています。

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その有資格者による「有志の集まり」によって
被災地復興に向けての
「具体的な都市計画マスタープランの提案」を目指し
少しずつですが、議論を進めています。
私たちも、まずは簡単な意見書を作成し、提出しました。


これまで何度かミーティングを行い
各参加者ともに多忙の中、限られた時間ではありますが、議論を重ねてきました。

復興マスタープランは、「多角的な視点」が必要で
そう単純で、簡単なものではないことは言うまでもありません。
また、十分な調査も必要です。

私たちRLA(登録ランドスケープアーキテクト)としては
「地域生態系システム」の再生、保全、継承を「最も基軸」としながら
社会的、経済的、文化的見地を含めて
今後、地域がどうあるべきか、どう暮らしていくべきかの検証をしていかなければなりません。

f0141191_2027537.jpgそして、地域とは何か?
東北とは何か?
といった「風土」を尊重しながら
基軸となる地域生態系システムをいかに保全し、併せて都市機能も
回復していかねばなりません。

そして、これらのマスタープランは
何より地域の人々の意志を尊重したものであるべきです。
その地域の方々の意思を
どうマスタープランに反映させていくかが、とても大切になります。

また、「防潮林の在り方」も考えていかねばなりません。
単層林である「クロマツ防潮林」は壊滅状態だったようです。
クロマツ林の主な目的は、「防潮」、「防砂」、「防風」ですが
植栽当時、海沿いの「砂土壌」でも生育可能な植物として
選択されたのだと思います。
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私たちは、クロマツ防潮林を海側の最前線に配置し
その背後に「階層構造のある地域の極相林」を配備すべきではないかと考えています。
(手前のクロマツ林は、 背後の極相林の育成目的とする。)
もちろんこれらは、環境諸条件や地域によって異なります。

上記以外にも、考えなければならない事は多岐に渡ります。

公共交通システムの在り方、集落の在り方、歴史的視点、観光の視点、農業、漁業。。。。。

数え上げたらきりがありませんが
私たちRLA(登録ランドスケープアーキテクト)は
あくまで「地域生態系システムを基軸」とした中での
環境の在り方、地域の在り方、都市の在り方の提案を
目指していきたいと考えています。
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by lidesign | 2011-05-01 20:32 | 東日本大震災関連