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夏季休暇のお知らせ

暑い日が続きますね~。

夏季休暇のお知らせです。

誠に勝手ながら、8/20(土)~8/24(水)まで夏季休暇とさせて頂きます。

お盆休みとずれていて大変恐縮ですが
これも分散休暇として、混雑回避に有効なのでは?
などと勝手に思っております(笑)。

いずれの方も、いい夏休みを過ごされますように。
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by lidesign | 2011-08-10 19:46 | お知らせ

三富新田

先日、埼玉の富士見市と志木市の案件があって、この地域の近くを訪れました。
この近くには、前から気になっていた集落があるのです。

「三富新田」という集落です。

さっそく、富士見市での打ち合わせが終わった後、行ってきました。

ここを、地図上で見ると一目瞭然。
細長く短冊状の宅地が整然と並ぶ大胆な地割がとてもおもしろいのです。

Google Earth上でも、その地割がはっきりと見てとれます。
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三富新田は、計画的な新田開拓地で
「屋敷林」~「耕地」~「雑木林」をワンセットで一つの宅地を構成し
それらを細長い短冊状に整然と並べて集落を作ったもので
1697年に完成し、300年以上の年月を経た現在でもなお
開拓当時の地割がほとんどそのまま残されています。

各敷地は、短辺が約72m、長辺が約675mと、とても細長い長方形をしています。
人が「自給的な暮らし」をしていくためには
このくらいの面積が必要という事なのでしょうか?

ここは、計画的に開拓された土地であって
そうした意味では、現代の住宅地開発のはしりと言っていいかどうか分かりませんが
現代の住宅地作りの考え方とは、全く違っています。

三富新田は、人が生活していくための
総合的かつ循環的な環境が整備されています。
新田開発なので、当然ではあるのですが
「家単体」だけを立ち並べているわけではありません。

つまり、食べものを生産するための「耕地」が用意され
そして、雨風をしのぐ「家」があり
薪の確保や、腐葉土のために「雑木林」があり
夏に涼しく、冬に暖かい生活環境を確保するために
「屋敷林」が計画的に配されているのです。
もちろん木材は、建築資材や農具の材料にも使ったのでしょう。
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※上は耕地から屋敷林を見た景観。
 各敷地の境界には「畦畔茶」と呼ばれるチャノキによる低木の生け垣が連続し
 風よけや境界の目印として利用されていた。


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※上図:埼玉県入間郡三芳町立歴史民俗資料館公式ホ-ムページより抜粋

つまりこれらの構成は、人が生きていくために必要な
「最小単位」と言えるのかもしれません。

上の図は「一軒分の屋敷割のようす」ですが
これを最小ピースとして、短冊状にずらりと並べたわけです。

私たちも住宅地づくりの仕事に関わる事がありますが
こうした作り方は、ライフスタイルが全く異なる現代では
もちろん簡単なことではないでしょう。
人口も増え、確保できる土地の面積の問題もあります。

しかし、東日本大震災の際には、現代の生活がこんなにももろく
持続可能でないことを思い知らされました。

三富新田の集落の考え方は
むしろ現代にこそ、必要な考え方ではないかという気がします。
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by lidesign | 2011-08-04 01:34 | 都市・地域・デザイン