夏休み

f0141191_056762.jpg今年も、あっという間に夏休みの季節ですね。

年末も、これまたあっという間にきてしまうのだろうか(笑)。

やりたい事はいっぱいあるし

やらなきゃいけないこともいっぱいあるし。

一年がもっと長ければいいのにね(笑)。

ホントそう思う。



ともあれ、今年の夏季休暇のお知らせです。

8/13(木)~8/19(水)までです。(これ書いてるの既に14日ですが。。。)


ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願い致します。

それでは、皆さんもいい夏休みをお過ごし下さい。
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# by lidesign | 2009-08-14 01:00 | お知らせ

通りのデザイン

f0141191_2033376.jpg土地の狭い日本の都市環境では、いわゆる「並木」も、「厳しい立場」に立たされている状況をよく見かけます。

もとより「道路環境」は、植物にとって大変厳しい環境でありますが、先日、打ち合わせで訪れた先で、とてもかわいそうな状況の「並木」を見ました。(左の写真)



あくまで想像に過ぎませんが、まず、この「シラカシの並木」が先に存在し、のちに商店街が、「集客効果等のためにアーケードを設置したい」という事になって、「並木を押しやってアーケードを設置した」という事なのかもしれません。


商店街側からしてみれば、「アーケードを設置したい事情」があるだろうし、同時に「並木も出来れば残してあげたい」、という「せめぎあい」なんでしょうけど、アーケードのデザインを考える際に、「もう少し既存並木や、周辺建築群と融合したデザインだってあるだろうに。。。センスゼロ。。。」と思うのは、私だけでしょうか?


よかれと思ってアーケードを設置したんだろうけど、逆に「通りの魅力」を損ねてしまってませんか?都市景観としても全く魅力ないし、そもそも「並木」の意味が無くなってるし。。。あーあ、またやっちゃったね(笑)という感じ。。。


つまりこのデザインは、「効率性」や「利便性」とかを、何よりの「最優先事項」として、都市景観や、あるいは既存の並木の価値などについては、「何も考えなかった」、あるいは「どうでもいいと思った」っていうことなんだろうと思います。
こうしたとこに「街に対する意識」とか「センス」の一端がなんとなく透けて見えてしまう。。。


日本の街のデザインは、この「何も考えなかった」というのが大変多いと思うのですが、この「何も考えてこなかった」ことが、結果として、「思いも寄らぬ面白い結果」を生じたりして、「いい意味で、生活観のある複雑な構造の街」を形成したり、「作為のない美」といったものを醸し出す場合も、確かにあるんだと思います。


でもだからといって、先の「アーケード」の話は、全く別の次元の話だし、もうちょっと考えてくれよ、って思います。


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あと目に付いたのが、歩道の「舗装パターン」のデザイン。。。この小刻みなパターンの連続は何を意図したのだろう。。。
ただでさえ「雑然とした街」なのに、それを「さらに倍増させる効果」は十分にありましたけどね(笑)。。。


街の魅力って、まずは「自然発生的な生活感」がそこにあって、それを生かす「絶妙なセンス」が必要なんだと思います。
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# by lidesign | 2009-07-22 20:58 | 都市・地域・デザイン

田植え

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先週、私たちの借りている田んぼで、「初めての田植え」を行いました。
(左の写真がその田んぼ。田んぼの奥は「ヨシの群落」になっている)




そのせいか、何故か太ももの後ろが筋肉痛状態で、歩き方がかなりぎこちない状態です(苦笑)。ごく小さな面積の田んぼですが、ガマ、チゴザサなどが繁茂した湿地を、開墾から行い、いやまあ大変でしたが、いい汗かいて、楽しかったです。


ずっと腰を曲げながらの「手植え」だった事と、慣れない作業であった、という事もあって、ホントに小さな田んぼなのに、予想していた以上に大変でした(汗)。。。
この小さな田んぼでこれだけ大変なのに、本業の農家の方々の大面積の水田ではどうなるんだ、とクラクラしてしまいました(笑)。


今は「機械植え」がほとんどなのかもしれませんが、昔は「人」が植えていたのでしょう?
そうなるとやっぱり「地域の人々」や、「家族全員」の協力が必要とならざるを得なくて、そこで結構、地域コミュニティみたいなものが強固になっていたのかもしれませんね。
そんなことを「体感」しました。


生き物は、アメリカザリガニが多かった。そこらじゅういる、という感じ。オタマジャクシもチラホラ。。。今まで、長い期間利用されていなかった土地なので、もっと生き物の種類が多いものと思っていたのだけど、意外にも少なかったです。
今後、ここにどんな生き物が見られるようになっていくか。。。
その「変化」も結構楽しみなんです。


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それと、この田んぼに隣接して、割と広い面積の「ヨシの群落」(右の写真)があるのですが、ここでは、一日中うるさいくらい「オオヨシキリ」がさえずりまくっています。

※「オオヨシキリ」は、主にヨシ原に営巣する夏鳥(渡り鳥)です。





これに対して、うちの近所にも、同じくらいの面積の「ヨシの群落」(左下の写真)があるのですが、ここでは「オオヨシキリ」は見られません。(たった一度だけ、姿とさえずりを聞いたのですが、その後、一度も見てません。)


f0141191_20274927.jpgこれはやはり、周辺環境の自然度を指標しているのだろうか?
うちの近くのヨシ原は、周辺に「大きな面積のヨシ原」が無いので、周辺との「ネットワーク」は、ほとんど無いのだろう、と思います。
もしかすると、水田の存在なども関係があるのかもしれません。


つまり、いずれにしても、そこは良くても、全体としては「オオヨシキリ」の生息環境が整っていない、ということなんだろうと思います。


ヨシ原の面積や、標高なども関係するのだろうけど、「オオヨシキリ」は、とにかく大変目立つので(声が)、分かりやすい周辺環境の指標になりそうです。
また、昆虫を捕食するので、田んぼなどの農地にとっては、大変ありがたい生物です。

こうした周辺の環境なども見ながら、一過性ではなく、出来るだけ腰を据えて長いスパンで水田というものを見てみたいな、と思っているのですが、、、遠いこともあって、これがなかなか行く時間を確保できないのが悩みのタネなんですよね。。。
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# by lidesign | 2009-07-13 23:54 | 植物の生長・カンサツ・利用

春日部探訪

先日、打ち合わせで埼玉県春日部市へ。

少し時間をとって、ふらっと歩いてみました。
仕事柄かもしれませんが、その土地の成り立ちや地形とか。。。更には、その街の産業が、どうしてそう発展したのか、なんでここにこういう建物が多いのか、とか。。。想像しながら、気楽に歩くのが好きなんです。

春日部は大部分が低地なんですが、古利根川の後背湿地に、水田が広がっています。
そして、古利根川が作り出した、わずかな自然堤防の微高地上に、市街地や住宅が発達したようです。

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街を歩いていて、すぐに気付くのは、結構古い町屋が残っていること。(左の写真)
かつて、旧日光街道沿いに「宿場町」として栄えたらしく、その面影が、所々ですが、今も感じられます。





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また、「古利根川沿い」には「古い蔵」が点在していて、これらは、かつて、目前の古利根川がこの街の重要な「水運」だった証しでしょう。
(右の写真が古利根川)




それと「寺町」もありました。寺町とは、寺院を集中的に配置している地区で、旧日光街道が、大きくカーブする、その「突き当たり」に配置されていました。
寺町は、「陣屋としての役割」、つまり、「有事の際の防御機能」を持っていたといいますが
その背後に控える鎌倉時代の領主、春日部氏の居館を防御する役割を担っていたんだろうか?

寺院は、心のやすらぎを得る場所であると同時に、このような戦(いくさ)に備えた場であったり、人々のコミュニケーションの場であったり、街の中で、多様な役割を担っていたスペースだったのでしょう。
この寺という「スペース」も大変興味深い対象です。


こうしたものが、これ見よがしにアピールされている訳でもなく、むしろ「そっけなく」点在している点も、良い点です(笑)。


f0141191_1348493.jpgそして古利根川沿いに、立派な塀に囲まれた、古い蔵のある大きな屋敷(左の写真)があったので、何の建物かどうしても聞きたくなって、思わず、インターホンを押しちゃいました(笑)。
急な、しかも見ず知らずの人の訪問にも関わらず、本当に快く対応して下さって、ありがたかったです。




f0141191_13492629.jpgその家の方によると、かつて米や味噌を作って、販売していたそうで、やはり「古利根川の水運」を使って、商材を運んでいたらしいです。
今では、ご商売は辞めてしまったそうですが、蔵や建物は、そのままにしているとの事でした。
特に行政指定の保存建物とかではないらしく、管理は、あくまで所有者の方にゆだねられているみたいなのですが、このようないい状態で、当時の姿を継承している事に敬意を抱きました。


それと、忘れてはいけない「重要な要素」がありました。
この地域には、縦横に「水路」が走り、古利根川と水田を結んでいるという点です。
これが、この地域の大きな要素で、この水辺環境を活かせたら、結構面白いんじゃないか、この街。

残念なのは、現在は、それらが環境的にも景観的にも生かされているとは言いがたいし
少なくても生物生息環境としては捉えられていないだろうな、というのが残念ですけど。。。

こうして見ると、意外にもポテンシャル高いです、春日部って。


これからも訪問先で、出来るだけ時間をとって「気楽な街探索」をして、ごく簡単ですけどレポートをしたいと思います。
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# by lidesign | 2009-06-29 14:31 | 都市・地域・デザイン

GW

皆さん、GWはいかが過ごしたのでしょうか?ニュースによれば、高速道路は渋滞しまくりで、大変なことになっていたらしい。。。


私たちはと言えば、今年は何故かいくつも仕事が重なり、結局1日も休めなかった(涙)。
この不景気にありがたいことだし、何よりあの渋滞に巻き込まれるくらいなら、むしろ別に休みを確保したほうが得策だな、って思うし、まあいいかなと。。。


でも、あとでまとめて休みをとりたいなんて思っても、これが意外とうまく取れないもんなんですよね(苦笑)。そういう意味では、全国民的に「ここはまとめて休むぞ~」と宣言するようなゴールデンウィークって貴重なのかもしれない。。。
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# by lidesign | 2009-05-18 13:43 | 雑想

大連訪問

f0141191_20533467.jpg久しぶりに中国・大連へ出張してきました。


大連は、日本のように四季がはっきりしていて、この季節は、とても心地よく過ごせます。
でも、夜はまだまだ肌寒くて、上着無しでは過ごせませんで、昼夜間の温度差が激しいです。
また、以外だったのは、サクラが咲いていたことです。自生種がどうかは分かりませんでしたが、春らしい景観が見られました。

※左の写真は、宿泊したホテル前の市内の様子です。



大連へ何度か訪れる内に、現地の感覚や、習慣といったものが、前よりは実感できるようになってきていて、それがデザインにもいいカタチで反映してくればいいな、と思っているところです。やっぱり現場独自の感覚や、地域特性みたいなものは一回行っただけでは分からないですから、出来るだけ現場に足を運んで、実感として感覚をつかむのは、言うまでもないですが、基本中の基本ですよね。


ところで、私が今回行ったのは、まだ工事未着手のランドスケープ計画の修正箇所についての打ち合わせと、少しずつ進んでいる建築工事の現況視察が目的でした。現在進みつつある建築工事の方は、うまくいっている部分と、必ずしも図面通りに施工されていない部分もあるなど、なかなか思ったようにはいかない部分もあるようです。ランドスケープにおいてもそうした現地の施工力や、資材や技術の問題を検証しつつ、提案していく必要性があるなと感じていて、それが結構重要なポイントになっていくように思います。


もうひとつのポイントは、私たちのデザインのコンセプトをうまく伝えられるかどうか、なんだと思います。まず相手を理解し、そしてこちらの考えを伝えるわけですが、これがやはり最も難しいところでもあります。当然ですが、100人いれば、100通りの考え方があるわけですから、お互いを理解しあって、いかにイメージを共有していけるかが、プロジェクトの「鍵」となると思います。


f0141191_20522296.jpgですから私たちも、「その事業をよく理解すること」、「関わる人たちの考え方を、実感として、よく理解するように努力をすること」は、最初の一歩として、とっても重要だと思っています。
特に言葉も文化も違う環境では、そう簡単なことではないのかもしれませんが、空間や環境の質を良くしたい、という点では、間違いなく既に意識を共有しているわけですから、あとはさらに突っ込んだ部分で、お互いの空間に対する「固定概念」を外しながら、イメージを共有していければいいな、と思っています。


他の一般的な中国の案件と比較すると、割とゆっくり進んでいるようで、これからまだしばらく掛かりそうですが、クライアントと共に楽しく進めて行きたいと思っています。右上の写真は、プロジェクターでのプレゼン準備をしている所。
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# by lidesign | 2009-04-12 21:06 | 都市・地域・デザイン

WATER DESIGN

f0141191_1929364.jpg左の写真は、近くの緑地にある樹木の枝先についた、雨水の水滴。

外を歩いていて、枝先が何かキラキラして見えたので、よく見てみると雨水の水滴でした。
なんとなく一枚撮ってしまいました(笑)。

水は気体になったり、液体や固体にもなったりして、その状況に応じて姿カタチを変えていく、ホントに多彩な表情を見せる物質です。


そういえば、「樹幹流」って知っていますか?
「樹幹流」とは、雨水が樹木の幹をつたって流下していく雨水の流れの事をいいます。

樹木の「根元周辺」は、自らの枝葉によって、雨水がかなり遮断されているため、他の地面と比較すると乾燥しがちになります。そのため、樹木は「樹幹流」によって、根元周辺に自ら水分を供給しています。

同時に、雨水が枝葉を通過する際に葉に含まれる「アレロパシー成分」が雨水と共に流下し、根元付近の他の植物の生育を抑制して、競合を防いでいるとも言われています。

また、ケヤキなどの比較的水分要求度の高い樹木は、樹冠を「ロート状」に広げて、効率的に幹の中心に雨水を集めているとも言われていて、樹形と性質がリンクしています。なんかうまくできてますよね。
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# by lidesign | 2009-02-23 23:43 | 環境とデザイン

参道と路地

f0141191_1811578.jpg先日、浅草に久々に飲みいった際に、仲見世から浅草寺を抜けて、裏通りへと、しばしブラリ街歩きをしてみることにしました。今更ながら浅草、やっぱりいいですね。
浅草寺を中心として「仲見世の参道」が「街の軸」になっていて、そこから路地や裏通りが広がって、「街のグラデーション」が生み出されている、というイメージがあって、なかなか興味深い街です。


浅草界隈は、観光地らしく景観を整えられている地区もある一方、けっこう看板なども乱立してたり、裏通りなどは雑然とした地区も多い気がするのですが、それでもある種の文化性を感じるのは、やはり「仲見世の参道」という「街の軸」が、しっかりとあるからではないか、という感じがします。


同じような感覚を、青山、表参道界隈にも感じます。「明治神宮へと通ずる表参道」と、その「ケヤキ並木」が、いわゆる「街の軸」を形成していて、その周辺路地に、商業施設や住宅地が付帯しているといったイメージです。ここでも「参道の軸」から「周辺路地」へと移行していく「街のグラデーション」が見られます。


つまり、浅草は浅草寺の「門前町」、表参道は明治神宮の「門前町」なので、双方とも寺社を中心とし、そこに向かう「参道の軸」に、「周辺路地」が付帯しているといった構図になっています。かつての「寺社への参道」と「周辺路地」の関係が、現代の日本の都市に、ひっそりと息づいているんですね。


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こうした構図は、新しい街づくりにも生かせるのではないでしょうか。「オモテとしての参道」から「ウラとしての周辺路地」へと移行する中で、「スケール感の変化」、並木や植栽などの変化、ペイブメントのパターンやテクスチャーの変化など、空間を構成する様々な要素が、「街のグラデーション」を形成していき、奥行きのある街を形成できるように思います。そして路地の奥には、多様で魅力ある「パーソナル空間」が生まれていく、というカタチです。


魅力ある街には、こうした参道のように、「街の軸」となるような、質の高い空間が存在し、そしてそれが比較的「長尺」であること、さらにそれに付随する路地の奥深さのなかに、魅力的な「パーソナル空間」が発生している事が共通しているような気がします。浅草界隈と表参道界隈には、こうした参道と周辺路地の「いい関係」があるように感じます。「参道」が街づくりに一役買ってますね。
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# by lidesign | 2009-02-12 18:11 | 都市・地域・デザイン

BIRDS EYE

f0141191_1638730.jpg近頃、近所の公園や畑などで、よく「ツグミ」を見かけます。(左の写真)
ツグミは、いわゆる冬鳥で、秋から冬になると日本全国で普通に見られる野鳥です。
どちらかというと、公園や畑などの「開けたところ」でよく見かけます。地面上で、跳ねながら移動しては止まり、背筋をスッと伸ばしたような姿勢でたたずみ、その独特の動きがなんともかわいらしい。。。

うちのまわりは、斜面緑地や農地がまだ比較的残されているせいか、野鳥が結構見られます。とは言っても、私が見て分かるのはごく一般的な種だけで、ヒヨドリ、ムクドリ、オナガ、シジュウカラ、モズ、メジロ、コゲラなど、水辺ではセッカ、セグロセキレイ、カワウ、シラサギ類などです。。。もっと勉強しないと(汗)。。。。。
今の時期は、エサが少ないせいか、一生懸命、虫を探している姿が見られて、ちょっとしたバードウォッチングを楽しんでます(笑)。


鳥類は、昆虫などを捕食し、その大量発生などを抑制してくれたりと、緑地や庭にとって重要な生物です。また、「移動性が高い」生物ですから、「種子散布者」としても高い役割を担っています。植物は自らの力だけでは遠くに移動することが出来ないので、その生息範囲の拡大を図っていくためには、第三者による協力が不可欠になってきます。

そこで登場してくるのが、移動性が高く、有力な「種子散布者」となってくれる鳥類です。彼らに食料となる「果肉」を提供する代わりに、中の種子を運んでもらい、その生息範囲の拡大を図っていきます。また、同時に葉などを食害する昆虫なども食べてもらったりして、樹木とはいわば共生関係にあるのだと思います。


例えばそこに「小さな緑地」があったとして、そこを「より自然に近い状態」で維持しようとするならば、「鳥類が欠かせない」という事になります。
しかしその鳥類は、比較的上位の消費者なので、その生存のためは、おのずとさらに広い面積が必要になります。つまり、その「小さな緑地」を「より自然な状態で維持」しようとするならば、「その場所」だけではなく、「より広範囲のエリア」を視野に入れなければならない、ということになります。


先に書いたツグミなどは、いわゆる「渡り鳥」で、つまりは海を越えて、地球的視野で移動する生活をしています。その視点は、まさに「バーズアイ(鳥瞰)」で、「人の視野(視点)」をはるかに超えた「スケール」で環境を見つめていることになります。渡り鳥に限らず、「鳥の視点」は「私たちの視点」をはるかに超えているはずです。


その環境を評価するとき、「バーズアイ」は必要で、当然「日常的な人目線」だけではこと足りません。つまり「バーズアイ」を借りることで、ある程度地域環境を読み取ることも可能なんだと思います。
そういえば学生の時、デッサンの授業で言ってました。「近くでばかり絵を見るな」と。。。。。「たまには少し離れた所から絵を見ないと全体をつかめないよ」と。。。それと似ているかもしれませんね。
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# by lidesign | 2009-02-02 16:47 | 環境とデザイン

駒沢オリンピック公園中央広場

f0141191_18123433.jpg先日、久々に駒沢オリンピック公園に立ち寄ってきました。この公園のシンボルとも言える「中央広場」は、私たちの好きな空間のひとつで、「高い空間の質」を感じる屋外空間のひとつです。


この広場は、高山英華氏の基本構想を元に、かの芦原義信氏が設計したもので、敷石による広大な広場空間です。
隣接する大屋根の体育館は、高さを抑え、存在感を抑えようとしたかにも見えますが、どう見てもその力強い構造美は、空間に建築の「図」としての存在感を力強く与えています。但し、それは地形ともとれる「水平の秩序」です。


一方、広場の軸線上付近に位置する管制塔(上の写真)は、この水平に広がる空間に「垂直の秩序」を与えていて、それらが、広場の見事なスケールを介して、高い空間性を与えています。体育館・管制塔・広場ともに、都市的なスケールの存在感で、日常的で人間的なスケールをはるかに超えているので、そのことも「強い空間性」を感じる要因でしょう。

※残念ながら現在改修工事中で、広場全体の写真が撮れませんでした。右下の写真は、改修工事中の広場の様子

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この空虚ともいえる広場は、「空間の質」としてはとても充実していて、芦原氏はこの広場を「イタリア的とも言うべき外部空間」と述べていますが、私は日本的な神聖ともいえる空間の緊張感を感じてしまいます。俗に言う「間」(ま)というものでしょうか。。。




例えば、よく寺社の前庭に、白砂か砂利を敷き詰めただけの空虚で平らな場所が見られる事がありますが、これらは宗教的な神聖な空間でもあります。こうした空虚で平らな空間は、空虚であるがゆえに様々な自然の事象や、うつろいを内包する空間であって、逆に豊かな空間の充実を感じずにはいられません。あの龍安寺の石庭も、様々なものを削っていったマイナスの美でもあり、この中央広場には、そうした日本にかつてから見られる美の精神の一端を垣間見る気がするのです。

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それだけに、そこに存在するモノたちは、そのディーテールやプロポーションが重要となるのですが、それでもやはり核は、この広場の「間」(ま)であって、それがまさにこの「空間の質」を決定付けている気がします。



私たちは「マイナスのデザイン」、つまり、「引き算の美」を日ごろから意識していますが、それらは「きめ細かなスケール感」と「間(ま)の感覚」をなくしては成り立たないことを、この空虚で豊かな広場は教えてくれます。そこには「何もない」のではなく「全てがある」という感覚は、日本人のDNAでもあるのかもしれません。
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# by lidesign | 2009-01-18 18:43 | 都市・地域・デザイン

新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。
新しい1年がスタートしました。

今年の正月は晴天続きで、とても気持ちのよい天候に恵まれましたね。
(ちょっと寒かったですが。。。)

今年は色々な目標を定めて、様々な人たちと協力しながら
楽しく仕事を進められたらいいな、と思っています。

新年がスタートする時は、いつもワクワクした楽しみな気持ちが沸いてきます。
この気持ちを忘れず、いい一年にしたいと思います。

皆さん、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
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# by lidesign | 2009-01-05 16:32 | お知らせ

年末年始休業のお知らせ

いよいよ年末ですね。ホントに一年とは早いもので、ほんのつい少し前に、新年の抱負などを考えていたような気がしませんか?
年をとるごとに一年のスピード感が加速されていく気がするのは気のせいでしょうか?

そして、年初の目標がどれだけ実現できたか?。。。改めて自分に問い直すと、いや、ほんとに反省しきりです。(汗)


ただ今年は、事務所のWebsiteも、ようやく開設できたこともあり、また新しい気持ちで、改めてスタートラインに立つ、といった気分の一年でもありました。
そういう意味では、私たちの方向性や、空間の考え方を、もう一度改めて見直せた一年でもあったように思います。


そして何より今年は、個性豊かで素晴らしい人たちや、共感のできる人との出会い、貴重な再会などに恵まれ、人との出会いが、とてもうれしい一年でした。感謝です。
自分たちで出来るコトガラには限界があっても、出会う人たちの様々な個性、そして知恵や感性に刺激されながら、人生や仕事に広がりが生まれていく気がします。
そうした出会いは、私たちにとってはとてもうれしいもので、大切なものです。

皆さん、今年一年大変ありがとうございました。そして来年もどうぞよろしくお願い致します。


さて、年末年始休業のスケジュールをお知らせいたします。
12/30~1/4までお休みを頂き、1/5より通常業務を開始いたします。


それでは皆さん、楽しい年末年始をお過ごし下さい。
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# by lidesign | 2008-12-30 16:17 | お知らせ

登録ランドスケープアーキテクト(RLA)

先日、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)資格認定試験に合格しました。
※RLA=Registered Landscape Architect

※登録ランドスケープアーキテクト資格制度 : http://www.landscape-architect.org/


RLAとは、日本で初めてのランドスケープアーキテクト資格で、2004年に第1回資格認定試験が行われたのですが、私は2006年に初めて受験して、今年3度目の正直で、ようやく合格しました。(汗)


この資格試験、なかなかハードで、とにかく解答時間が少ない、というのが正直な所で、限られた時間の中で、各問題の諸条件やポイントを理解して、条件を満たす的確な答えを導き出して計画を図面化しなければなりません。なので、一定の知識や技能ももちろんですが、時間配分が非常に重要でした。それだけにまずは合格してホッとしています。


これまで日本には、ランドスケープアーキテクチャー業務に関するはっきりとした資格制度がなくて、なんとなくあいまいな状況でもあったのですが、このRLA資格制度は、ランドスケープ技術に関する一定の技能を客観的に評価する、といった意味でも貴重です。アメリカやEUでは、既にランドスケープアーキテクト資格制度があるのですが、将来的には、それらとの相互認証も視野に入れているそうです。


ただ、この資格、まだまだ一般には浸透していなくて、何の資格?と思われる事がほとんどかもしれません。一方で、一部の公共事業の業務発注の際の有資格者条件の中に、RLAが含まれている事例も見られるようになってきていたりと、徐々にですが認知されつつはあるみたいです。そういう意味では今後、この資格の社会的評価を上げるのも下げるのも、私も含めたRLAの方々の仕事っぷりに掛かってくると思うので、改めて頑張ろう、と思います。
3年ごとに更新しなければならず、150単位以上のCPD単位の取得が更新条件なので大変な面もありますが、まずは合格してよかった。。。RLAの皆さん頑張りましょうね。
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# by lidesign | 2008-11-27 19:58 | 環境とデザイン

小さないい庭のある店

f0141191_18423095.jpg最近、普通の住宅を改修して、店舗にしている例をよく見かけます。特に代官山や表参道などの商業地域と住宅地が隣接した地域に多く見られ、なかなかいい味を醸し出していたりします。そうした店は以前、普通に人が住んでいて、これまで家人が手入れしてきたであろう「小さな庭」があったりして、生活感を感じたりします。それは大通りの立派(?)な店のような「構えた感じ」の無い、何とも言えない「力の抜けた感じ」がいいのかもしれません。


今はもう少なくなってしまいましたが、「町の小さなたばこ屋さん」とか、「古い喫茶店」とか「駄菓子屋さん」とか、住宅地にさりげなく小さな店があって、その存在が、町の雰囲気作りに一役買っていました。
そして平坦になりがちな住宅地に、少なからずとも変化やインパクトを与えてくれていたような気がします。さらには、近所の子供のたまり場になっていたり、井戸端会議の場になっていたり、結構コミュニティの場になっていたんじゃないでしょうか。そういう意味では、「いい街づくり」には「いい店の存在」が欠かせない気がします。


先日、仕事で出向いた先で、ランチに入った店も、そんな住宅を改修した店(上と下の写真)で、住宅地の中の一軒屋でした。雰囲気のある前庭を抜けて、店舗(住宅)に入るようになっていて、その前庭の樹木もかなりの大木で、店舗(住宅)を覆うほどですが、それらがいい感じの「奥行き感」を醸し出していました。


f0141191_18465796.jpg概して「雰囲気のある庭だなあ。。」と感じる庭には、「陰影がある」事が、共通しているような気がします。つまり「光と影」のコントラストというか、「暗さと明るさ」が存在していて、それが雰囲気のある「奥行き感」をつくりだしているのだと思います。


ただ店舗の場合、そこら辺が難しい所でもあって、「内部のにぎわい」と「通りのにぎわい」とを一体化させて、「オープンなファサード」を形成するのか、あるいは「隠れ家」のような「奥行き感」を創出して、外部との「結界」を作り出すのか、店舗のコンセプトや立地環境に応じてデザインしていく必要があります。


f0141191_1844587.jpg今回入った店では、その「奥行き感」が成功している例で、「入ってみたい」気にさせられます。家側(店舗側)からは、「力の抜けたいい庭」が眺められて、なにやら人の庭に入り込んだような空間も楽しめて、いい感じでした。インテリアはそう凝ったものではなかったのですが、庭がインテリアに入り込んでいて、庭の存在感が空間全体に大きな影響を与えているように感じました。


「小さないい庭のある店」が欲しくなった際には是非私たちにご一報を(笑)
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# by lidesign | 2008-11-13 18:49 | 環境とデザイン

人が作る環境とアカトンボ

f0141191_15592078.jpg収穫の秋を迎えて、最近意識してある場所の前をよく通ります。それは家から少し離れた場所にある「田んぼ」。なぜ気になるかというと「アカトンボ」を見るためです。


※実際には、「アカトンボ」という名前のトンボは存在せず、トンボ科アカネ属のトンボを総称して、俗にアカトンボと呼ぶようです。



その「アカトンボ」(アカネ属)の代表的な種に「アキアカネ」というトンボがいます。アキアカネは日本の「稲作のサイクル」に最も適応してきた種のひとつで、逆にビオトープのような「自然度が高く、安定した環境」では生息しにくい種です。つまり「人の手が入り、攪乱された環境」に適応して生息しています。

田んぼは、「人工的な水辺環境」ですが、かつては多くの生物の生息環境にもなっていました。日本は「稲作の国」、つまり「田んぼの国」で、田んぼがこの国の多くの環境や風景を形成してきたとも言えます。空港の離着陸の際に、飛行機から地上を見下ろすと、田んぼが、「グリッド状のパターン」を形成していて、「人の生活が作り出した美しい風景」を見る事ができます。


そうした、日本の環境に最も適応してきた種のひとつが「アキアカネ」です。アキアカネは「日本人の生活環境」に見事に適応し、そういう意味では、日本の風土における「共生のシンボル種」であるとも言えそうです。

そしてこの季節はアキアカネの産卵の季節で、私たちが子供の頃は、群れになって空を舞う姿が見られた事を、今でもよく憶えています。現在でも、産卵のために田んぼを訪れるアキアカネの群れが見られるのだろうか。。。と思って、このところ田んぼを観察している、という事なんです。

結果は。。。正式に調査をしたわけではないのですが、数頭、雄雌がつながったままの「打水産卵」が見られた日が数日あったのみで(下の写真)、一頭も見られない日の方が圧倒的に多かったです。まだこれからなのかもしれませんが、「極めて少ない」という印象です。一般にもアキアカネは減ってきていると言われ、今後も激減が予想されているそうです。

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激減の理由は色々考えられますが、明快な理由はなかなか難しいようです。田んぼの「乾田化」や「除草剤の使用」「休耕田の増加」などが考えられますが、アキアカネは「暑さに弱い」ので温暖化とも関係しているかもしれません。


いずれにしても「共生のシンボル種」であるアキアカネは、一定の「環境の指標」にもなります。私たちの主食がお米である以上、田んぼは「日本の環境形成」の上で、重要な位置を占めていると思います。

もちろん田んぼの目的は、「稲作」であって「環境形成」ではない事はよく分かっているのですが、この「稲作」を初めとする農業は、「生産」と同時に「環境デザイン」も行う、「国土デザインの上でも重要な分野」に思えます。それゆえ、この職業(農業)が、現在大変厳しい状況にあるのは残念な気がします。私たちのごく小さな菜園を見ているだけでも、今まで気付かなかった「微妙な環境の差異」に気付くことが多いですから、これが大きな田んぼや畑であれば、それこそ環境への影響は大きいですよね。

センチメンタルにアカトンボの群れを懐かしんでいるわけではなく(多少それもあるか・・・・・)「環境の変化」をアキアカネは語っているわけで、それを私たちは読み取る努力をしたいな、と思っています。それは目に見えにくく、また明快でもありませんが、環境に限らず、建築、インテリア、プロダクトなど、あらゆる分野でデザインする人が持つべき感性のひとつである気がします。特に現代では、そうした「生物の目線」や「環境を読み取る感性」は、「自分とは関係ないもの」「なんとなくダサイもの」として隅に追いやられがちです。また、デザインする側にとっては「インパクトのあるデザイン」に結びつきにくかったりするかもしれません。でも最も「根源的な感覚」であるようにも思います。
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# by lidesign | 2008-10-30 16:18 | 環境とデザイン

サブブログ開設しました。

この 「緑環境デザイン室blog」 に加え
サブブログとして 「nora ~身近な植物のいろんなこと~」 を開設しました。
どうぞお立ち寄りください~。

 http://lidesign.jp/nora-blog

引っ越しました!
nora →http://nora-blog.lidesign.jp

画面デザインは変わりませんが、アドレスが微妙~に違います。
お間違えのないように。。。

もう一度「お気に入り」登録して頂けると、嬉しいですっ。

どうぞ宜しくお願いします。
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# by lidesign | 2008-10-06 15:29 | お知らせ

ホームページ開設のお知らせ

ホームページようやく開設しました。

仕事の合間をぬいながら、少しずつ自分たちで作っていったのですが
予想以上に、時間が掛ってしまいました。(汗)
まだまだ十分ではありませんが、今後順次UPしていく予定でいます。

WORKSなども、まだきちんと撮影に行けていない現場もありますので
こちらも準備が整い次第、順次UPする予定です。

これからもよろしくお願い致します!!

LIデザインアソシエイツ Website : http://lidesign.jp
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# by lidesign | 2008-09-24 23:52 | お知らせ

「静かなる戦略」

f0141191_20273513.jpg庭にとって虫は「厄介もの」で、私たちを含めて、自然と距離感のある現代のライフスタイルの中では、どこか気持ち悪い別世界のもの。時に私たちにとっても「頭の痛い存在」になってしまう事もあります。
でもそんな虫にも、自然界においては重要な役割があって、「人を含めた生態系」のバランスをとっていることは、そうたやすく理解される事ではないかもしれません。

その虫たちが、9月に入って、ざわめきだしました。
ソメイヨシノについたモンクロシャチホコ、シャラについたチャドクガ、バラについたチュウレンジバチ、サンショウについたナミアゲハ・・・たくさんの幼虫たちに出会い、どこかむずかゆ~い気分の一日を過ごすことが多くなりました。

私たちは、無農薬、無化学肥料での庭の管理をお勧めしています。
ですので手入れや管理を請け負っている庭では、こういった青虫、毛虫は、自然に任せて天敵に退治してもらうか、自然農薬での忌避か、捕殺(手で取ってつぶす)をしています。
無農薬管理への変換期など、自然のバランスがとれるまでは、捕殺で大繁殖を控えるのが一番効果的です。

(注:ツバキ科につくチャドクガは毛虫の中でも毒毛をもっています。(ちなみに桜につくモンクロシャチホコは、毛虫ですが、かぶれたりしません。)ので、毛に触れるとかぶれてかゆくなります。ゴム手・長そで・長ズボン・帽子の完全防備にて挑んでください。脱皮して残された毛でもかぶれますので早めに除去することをお勧めします。もし触ってしまったら!!かきむしると毛が広がって、かぶれが広がるので、ガムテープでペタペタと丁寧に取って下さい。シャワーで洗い流すと、水にのって流れたところがかぶれます。ひぃー)

とても手間のかかることかもしれませんが、最も大きなメリットは「農薬による人への健康被害」と「環境汚染」の心配がないことです。また、「他の益虫」や「有益な土壌菌」を殺したりする心配もありません。でもこれらのメリットって「目に見えにくい」ので、あまり気付かれる事がないのが難点なんですよね。。。

しかし、なにかと忙しい現代人。。。
それが手に負えないようなら、「病害虫のつきにくい植物」を選んで植えるといいと思います。

つまり、「その地域の自生種」です。

元より環境に適していて、地域生態系の一部なので、病害虫がつきづらい傾向にあると思います。最近、「食の安全」が問題になっていますが、「庭の安全」も身近な環境問題として、隠れた重要なテーマである気がしています。
無化学肥料・無農薬、これが本来の、ごく自然で無理のない庭の在り方のようにも思います。

ところで話は変わりますが・・・
ナミアゲハの幼虫って見たことありますか?

右の写真「ん?サンショウの枝に鳥のフンが?」・・・っと思いきや!
f0141191_0375291.jpgよぉく目を凝らしてみると幼虫です。

「おぉ!遠目なら鳥のフンそっくり!」 だからおもしろい。(擬態といいます)
白と黒のまだら模様で、鳥のフンになりきっちゃってます。(笑)

「鳥のフンが一個、二個、三個かあ。。。。。」

なんて油断していると、数日後には葉を丸坊主にされ、美しい緑色の幼虫へと脱皮をします。
こうなると、けっこう神秘的なお姿に見えなくもありません。(下の写真)

f0141191_0381060.jpgそれにしても擬態っておもしろいですよね。
ただの幼虫だとすぐ鳥に見つかってしまいますが、「鳥のフン」ならつい見過ごしちゃいますもんね~。
卵から孵って成虫になれるのは、わずか0.2%といいます。
生き残るための必死の戦略なのでしょうが、とにかく関心してしまいます。
どの時点で「鳥のフンになりきろう!」って思って、どうやって進化をしてきたんだろう・・・。

庭の虫たちも、時には違う見方をしてみるとちょっと楽しいものです。
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# by lidesign | 2008-09-21 00:47 | 植物の生長・カンサツ・利用

公園レポート IN 大連

f0141191_20391538.jpg前回大連を訪れた際に、市内の公園のデザインを見たいと思い、わずかに空いた時間で、市内最大の都市公園である「労働公園」を駆け足で訪れてみました。

「労働公園」は、面積約102haで、大連市内最大の広さを誇ります。ユニークな名前ですが、その名前の由来や公園の歴史などは、資料が無くてよく分かりませんでした。
(上の写真は、ホテルの部屋から見た「労働公園」)

公園内には、メタセコイヤ、ボダイジュ、ニセアカシヤ、ウメ、レンギョウなど、日本でもなじみの樹木が多く見られますが、上記の内、ニセアカシヤ以外は中国が原産地です。大連は「アカシヤの街」としても知られていますが、ニセアカシヤの原産地は意外にも北米です。

いずれもかなりの大木になっているのもあって、なかなか緑豊かな空間になっています。ただ全体的な植栽デザインは、いわゆる群植や整形式といった、どちらかというと「見た目重視」の配植が多く、緑は多いが、生物多様性といった視点から見ると、決して高くはないだろうな~、という気もしました。

やはり都市の公園は、人が心地よいと感じることはもちろんですが、植物の視点のみならず、特に「生物の視点」といったものと両輪であった方がいいし、それがその都市の環境の指標にもなりますよね。なぜなら、そこにその生物が「いる」という事は、その生物の「生息を支えうる環境が周辺一体に存在する」という事だし、逆に「いない」という事は、その周辺一体は、その生物の生息を「支えるに至らない環境」であるといえるからです。

f0141191_20475326.jpg例えば表参道のケヤキ1本がそこに存在し、それが健全な状態で長く維持されていくためには、「それだけ」ではない、その周囲一体の生物多様性が、そのケヤキを支えていく事に繋がっています。でないとその環境は常にバランスを崩しやすい状態にあるという事です。

そもそも都市は、生物多様性が低いわけですから、そこに作られる新たな環境は、人からの視点のみに偏りすぎると、「見た目」は良くても「環境の質」はより低下していくでしょう。私たちはデザインの中に、それらの多角的な視点を心がけたいと思っていて、その総合的な視点こそがランドスケープデザインのキモなのだろう、などと思ったりしています。

次は、大連のインテリアデザイン事情や建築デザインなどに焦点を当てて、「大連ぶらり街歩き」をしてみたいと思っています。そんな時間取れるかな。。。
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# by lidesign | 2008-08-12 21:09 | 環境とデザイン

雑草さまさま★

f0141191_19504425.jpg日照りが続く毎日ですが、植物は元気に育っています。
梅雨に入った頃から夏にかけて、目ざましい生長を遂げるのが、雑草。

目のカタキにされがちな雑草ですが、私たちの畑では、野菜やハーブと、四季折々の雑草も一緒に生息!?しています。

この雑草、中々活躍してくれるんです★
生活に利用できるものが多くあるのはもちろんのこと、今の時期は、強い日照りで乾燥しがちな庭や畑ですが、雑草が生えていると、そこに水分が蓄えられるので、そうそう作物が萎れることはありません。

そして、土に直射日光が当たらないから、植物の大黒柱である根を、この暑さから守ってくれます。

ちなみに、周りの畑(家庭菜園デス)はどうかというと、雑草は抜かれ、土は向き出し。早朝や夕暮れになると、皆さん水をまきに来ます。

さらに、「雑草の根に住む微生物」が、土壌をさらに豊かにしてくれるから、生長促進されあって、元気に育っています。

病害虫だって、雑草が生えていた方が、食う食われる関係の虫たちがたくさん生息してくれるので、自然の力でバランスをとってくれるので、助かります。(もちろん、人が入っている地なので、自然任せは無理で、害虫に侵されるときもありますが、その土地で元気に育ってくれる植物を育てればいい。と思っているので、自然農薬もまかない、ズボラ畑作人です。。。)

ただし、雑草の欠点も、もちろんあります。
「生育が早く、作物を覆ってしまうほど、大きくなる。」
物によっては草が覆ってしまうと上手く育たないものもあります。例えば、枝豆。去年雑草をはびこらせてしまったら、そんな場所が好きなカメムシにやられ、収穫ゼロでした。

なので、草が伸びてきたら、地上部を刈って、その刈った草は根元にひいてあげています。

ごみにだして燃やすのはモッタイナイ!いいとこどりの雑草活用を見出していきたいですね。

・・・・・と言っても、まだまだ「雑草はタブー」という農園が多いのが現状。貸し農園の場合、そこのマナーを守ってくださいね。


写真は、ハーブと雑草が混在する畑。手前から、チコリ、ヤロウの白花、エキナセア、キャットニップが咲いています。
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# by LIdesign | 2008-07-23 19:42 | 植物の生長・カンサツ・利用

オーガニックガーデンの巣箱

f0141191_950844.jpg先日、I様の中庭のソメイヨシノに巣箱を設置しました。その他の場所にも、もうひとつ設置し、敷地内に合計2個の巣箱を設置しました。

今後I様の庭をオーガニックガーデンとして無農薬管理していくために、シジュウカラなどを呼び込んで、アメリカシロヒトリやハバチ、コスカシバ、モンクロシャチホコなどが大量発生しないように鳥たちに協力してもらおう!と期待して設置したものです。庭のデザインはカタチのデザインだけでは片手落ちで、生き物の目線からデザインする事がとても重要だと思っています。

シジュウカラは、落葉広葉樹林に多く生息しますが、樹林の多い市街地でも比較的よく見られます。元々穴の中に巣をつくる習性があるため、巣箱をよく利用してくれるそうです。繁殖期に「樹木の葉食性昆虫」をよく捕食するので、アメリカシロヒトリなどが大量発生するのを防いでくれる事を期待しています。

巣箱を設置したその日の休憩時に、庭師さんとお茶をのみつつ、「ほんとに来てくれるかなあ。。。」などと話していたら、なんと正にそのシジュウカラが飛来し、しばしソメイヨシノの枝上をあちこち動き回り、獲物を探しているようでした。しばらくするとどこかへ飛んで行ってしまいましたが、「おぉ!この絶妙なタイミング!」と皆で喜んだのですが、営巣時期は3月頃からなので、まだ少し先のことですね。
生息は確認できたので、あとはこの巣箱や環境を気入ってくれるといいのですが。。。上の写真は庭師さんが巣箱を設置しているところです。
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# by lidesign | 2008-07-14 09:56 | 環境とデザイン

中国へ

f0141191_9291730.jpg今中国・大連のリゾートホテルのランドスケープ計画に関わらせて頂いています。その関係で、ここ最近は、2~3週間に1度の割合で中国・大連に渡航しています。

今回私の行っている大連は、高層建築や、歴史的な洋風建築が立ち並ぶ近代的な大都市で、道行く車も欧州の高級輸入車がとても多く、その経済的な成長ぶりをうかがう事が出来ます。一方で少し郊外に足を伸ばすと、まだまだ昔ながらの住宅地や商店なども多く残っており、都市中心部とのギャップの大きさを感じたりもします。また、比較的日本人が多い都市としても知られているようです。

今回の計画地は、その大連の都市中心部に程近いにも関わらず、ダイナミックで美しい景観と自然を有している海沿いの施設で、とても広い土地を有しています。上の写真は、計画地からの景観です。

これらの貴重な環境そのものが、中国の人々にとって「かげがいのない時を過ごせる場所」として大切にされていくような場所にしたいなと思いつつ、計画を進めています。
そして出来れば、私たちがこの計画に携わらせて頂く事で、私たちの考える環境や空間の考え方や在り方を、やがてこの地を訪れる人々と少しでも共有できればいいなと思っています。

幸いにも、今回関わって頂いている中国の関係者の人々は、皆とてもフレンドリーな良い方ばかりで、打ち合わせもスムースに進んでいますので、楽しく仕事も進められそうな気がしています。全体のオープンはまだ少し先になりそうですが、またいずれブログ上でも紹介したいと思います。下の写真は大連の都市中心部と市内の公園内の様子です。
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# by lidesign | 2008-06-28 09:46 | 環境とデザイン

身近なフツウの林

このところ忙しさにかまけて更新をさぼっていました。。。すみません。

f0141191_2356727.jpg外を眺めると、新緑がとてもきれいで、やはりこの季節は好きです。写真はうちの窓から見える風景です。どんな田舎に住んでいるのかと思われるかもしれませんが、実はそれほど引っ込んだ田舎でもありません。
建物はマンションですが、たまたま周囲を林や農地に囲まれていて、結構緑豊かな環境にあります。ただこの緑地も、いわゆる「孤島」状態で、住宅に囲まれるようにしてかろうじて残っていて、いつ無くなるかも分からない状態ですが・・・。

それでも私たちの生活にとって、この緑地は単純に「気持ちいい」存在です。それはもう本能的に「気持ちいい」という感じです。例えば夏の夕方帰宅して戻る時、この周辺に近づくと、急に空気が冷たく感じる事があって「おぉ!ここは急に涼しいな。。。」と思う時があります。あるいは晴れた日に窓を開ければ、ザワ~ッと林を抜ける「風の音」がして、木々が大きく左右に揺れているのが見られます。これらはもう生活に欠かせないものになっていて、たぶん私たちだけでなく地域の人や子供達、そして生物にとっても重要な場所になっていると言ってもいいと思います。

ちなみに林を背景に写っているサクラは「サトザクラ」で、オオシマザクラ、ヤマザクラ、ヒガンザクラ等を親として作られた園芸種で、花が八重なものが多く、ヤエザクラとも呼ばれます。ソメイヨシノが終わった頃に咲き出し、満開の時は結構見応えがあります。

やはり、こういう風景が「フツウにある」のがいいな、と思います。それぞれの緑地面積は小さくても、これらがネットワーク化していく事のメリットは大きいと思いますし、身近すぎて気付きにくいですが、こういう「身近でフツウの場所」に目を向けていくことが、とても面白い気がします。
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# by lidesign | 2008-04-28 19:37 | 環境とデザイン

地形とヤマザクラ

f0141191_20484032.jpg 
ウチの近くのソメイヨシノがもうすぐ満開です。

少し前ですが、神奈川県のとある地区の里山林再生計画のお手伝いをさせて頂いたのですが、コナラ林の中にヤマザクラが何本か点在していました。それらは谷頭部(谷の上部)に集中していて、いずれも大木になっており、その順調な生長ぶりから見ると、その場所が大変気に入っているように見えました。

一般的に植物は、人為的に植えられた環境下でも「それなり」に適応して生育していきますが「自然発生する植物」は、かなり限定的で、その特徴に応じた環境下でしか発生しません。
仮に発芽したとしても、大きく生長することが出来ず、やがて淘汰されていきます。
ヤマザクラは、谷頭部のような、つまり水が集まってくるが、溜まることなく動き、かつ、土が尾根から少し落ちてきてフカフカの土壌が形成されやすい環境が好きな、大変贅沢な植物であるようです。

ちなみに人気の高いソメイヨシノは人工的な交配種で、まず花を咲かし、その後葉を出します。それに対して、ヤマザクラは日本に自生する野生種で、花と葉を同時につけるので、ソメイヨシノと比較すると華やかさには欠けるかもしれません。・・・が、コナラ林から所々に顔を出すヤマザクラの景観は、長い年月をかけて織り成してきた原風景であって、失いたくないもののひとつという感じがします。

・・・地形というのは、興味深いもので、起伏があって複雑な地形が多い日本の環境は、その分多様性のある景観を見せてくれます。多様な地形の変化により、植生も多様性を持ったものとなり、絶妙に住み分けも出来ています。そこから分かるのは、地形の「微妙な変化」によって、その水収支や光の当たり方など、あらゆる「環境」が微妙に異なり、その事が多様性をもたらせている、という事です。これは、市街地での計画でも参考になる事で、私たちがその土地を設計する際には、そういった「地形が語る環境の変化」を出来るだけ読み取るようにしたいと思っています。
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# by lidesign | 2008-03-27 21:07 | 環境とデザイン

2008年春の講習会のお知らせ

f0141191_19111064.jpg春です

暖かくなると、どこからともなくワイワイと姿を現す虫たち。(人も湧いてくるから面白い。日頃意識していないけど、自然界の一員なんだなぁと感じます)

うちの自然栽培の畑には、世間ではいわゆる雑草として邪魔者扱いされている、オオイヌノフグリやハコベ、ホトケノザが、かわいく咲き誇っています。

※写真はオオイヌノフグリ。明治に渡来し急速に繁殖。今では、日本全域にみられる。澄んだ空色でかわいらしい花なのに、イヌノフグリの意味は、果実の形をオス犬の陰のうにたとえたもの。花からは似ても似つかない名前ですが、果実はどうか!・・・今度観察してみて下さい。

そんな草むらの中のいたるところで活動中なのが、てんとう虫。
きっと私たちにはまだ見えていない、アブラムシなんかをせっせと食べてくれてるんでしょうね。


ところで、この春開催される、ハーブガーデニングの講座のお知らです。

2008年4,5,6月と3回にわたって、自由が丘のソフィアフトセラピーカレッジにて、ハーブガーデニングの基礎講座を開催します。

初めての方、今まで失敗を繰り返してきた方、更に詳しく学びたい方などを対象に

簡単に、楽しく、人にも環境にも優しい栽培方法を学んでいきます。

人と植物のフレンドリーな関係を築いていきましょう。


詳しくはこちらをご覧ください♪
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# by LIdesign | 2008-03-18 20:07 | お知らせ

ホームページ準備中

 今、私たちのホームページの制作をしている最中なのですが、仕事の合間を縫って制作しているせいか、なかなか思ったように進まず、公開予定よりだいぶ遅れ気味になってしまっています。最近ようやく完成が見えてきたような気がしてきて、ちょっとだけホッとしているところです。

 制作を進めていて思ったのですが、こうして「自分たちの紹介」みたいな事を考えていくと、改めて自分たちの「立ち位置」や「方向性」などが認識出来て、とてもいい機会になっています。これまでの実績や、これからの事など、普段よりも客観的に鳥瞰出来た気がして、おもしろくもありました。

 ホームページでは、私たちのプロフィールや、これまで関わった物件なども少しずつ紹介していきたいと思っています。またホームページを通して、色々な方とのネットワークも築いていけたらいいなあ。。。などと淡い期待もしたりしています。もう少しだけ掛かりそうですが、公開の際にはブログ上でもお知らせしたいと思いますので、その際は、是非見てやって下さい。どうぞよろしくお願いします。
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# by lidesign | 2008-03-17 00:24 | お知らせ

屋敷林と庭

f0141191_254747.jpg 先日ある地方に車で行く機会がありました。高速のインターを降り、徐々に市街地から離れ、裏道に入ると、やがて民家が点在する農村風景が広がってきます。その平野が広がる風景の中で、ひときわボリュームのある緑地が目に入ってきました。いわゆる「屋敷林」です。高さ10mを越える大木が屋敷周辺を包み込み、スカイラインに大きな変化を与えています。


 景観のみならず、周辺の自然環境にも大きな影響を与えているこの「屋敷林」。
これらは自然林でも、ましてや公園でもなく、ごく普通の民家に人為的に植えられた植栽、つまり「個人の庭」なのです。それが今では、地域の景観や環境の一部を大きく担っています。

 「屋敷林」の定義を辞書で引くと「屋敷の周囲に防風や防火のために植えた樹林。屋敷森(もり)」 とありますが、どうやらそれを越えた機能や意味がありそうです。夏の暑さを和らげたり、木材を家や農機具の材料として利用したり、果実などを収穫し、食用にするなど、様々に利用してきたようです。また、周辺に生息する生物にとっても貴重な生息環境になっていたり(タヌキが見られる事もあるらしい)、人の暮らしや、周辺環境にとって「なくてはならない存在」であり、まさに「活きた庭」だったのでしょう。


f0141191_2144818.jpg一方、現代の庭はどうでしょうか?「個人の楽しみの場」ではありますが、人を含めた多様な生物が寄り添い、「なくてはならない活きた庭」であることは少ないように思えます。わたしたちの未来の生活環境を想像した時、屋敷林の存在は、現代の庭の「在り方」に多くの示唆を与えてくれている気がします。
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# by lidesign | 2008-03-12 02:58 | 環境とデザイン

駐車場緑化のススメ

f0141191_15301010.jpg屋上緑化や壁面緑化は割と取り上げられる事が多いですが、計画の大小を問わず、比較的大きな面積を割かれるのが駐車場です。

特に何台もの駐車を必要とする商業施設や公共施設では、バカにならない面積の土壌がアスファルトやコンクリートで覆われてしまいます。

ですので、屋上や壁面緑化だけでなく、「駐車場緑化によるクールグラウンド」の形成について、もっと着目されてもいいような気がしています。

f0141191_15304056.jpg森林などと比較して注目される事が少ないですが、「土壌や草地」は、CO2固定に対して極めて重要な役割を果たしていますし、もちろんクールダウン効果もあります。

使用頻度が極めて高い商業施設などは、難しい場合もありますが、特に住環境ではもっと実行されてもいいのではないでしょうか?

f0141191_15305941.jpg写真は、いずれも私たちが計画させて頂いた事例の一部ですが、これまでの経験から、メンテナンスなどの手間も思った程は掛かりませんし、いわゆる雑草などもいい感じで共生出来ていて、独特のラフな感じが気に入っています。

一部の自治体では、助成金制度もありますので、ぜひご一考を。
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# by LIdesign | 2008-03-04 15:31 | 環境とデザイン

緑地利用のカタチ

先日放映された、テレビ朝日の宇宙船地球号で、神奈川県川崎市にある 川崎国際生田緑地ゴルフ場が紹介されていました。

テーマは「大都会の緑のカプセル 地球にやさしいゴルフ場とは?」

紹介されていたプロジェクトの中心的役割を担っている方から前情報を頂き、「ランドスケープを生かしたゴルフ場で、(土地を大きく改変して開発するのではなく)元からある地形や景観を生かしてゴルフ場を造った。」とお聞きしていて、これは見逃してはならぬ!とかじりついて拝見しました。

このゴルフ場、娯楽としてのゴルフ場であると同時に、自然との共生を目指していて、地域の貴重な緑地として、地域住民の緑のカプセルとして存続しているそうです。

以下は、ゴルフ場の概要と、紹介されたプロジェクトの内容です。

◆その地形や既存樹木を生かしている。これは、そこに存在している植物、昆虫、動物、そして土壌生物などの生態系を保全しており、湧き水もきれい。清水にしか生息できない絶滅危惧種のホトケドジョウも生息が確認されている。

◆モグラが地上に顔を出し、グリーンに穴を開けてしまっても、薬品で駆除はせず、モグラの嫌いな「杉の葉」を穴に埋めて忌避する。人にとって都合の悪い生物を排除するのではなく、共存していこうという、昔の日本人が自然に行っていたことかもしれません。

◆蓋をされた水路を改修し、生物が生息可能なよう、「せせらぎの小川」への変貌を実行中。

◆隣接する生田緑地では、地域住民の手によって里山の保全・管理をしている。地域の小学生の参加も!蛍を呼び込むことにも成功しています。

◆開発が進む周辺環境の中で、緑のオアシスとして、地域環境にとって大変貴重な存在。

◆「緑の回廊」としての役割・・・このゴルフ場と生田緑地を起点に、三浦半島へ緑地をつなげてネットワークさせることにより、生物の移動と生息場所の確保を図るもの。多様な生物が存在する生態系の創出を目指している。


ゴルフ場といえば 「森林伐採による環境破壊」 「芝への農薬散布による環境汚染」 という 「負の側面」 のイメージが大きいのが、大方の見方だと思います。

もともと欧州の緑少ない緩やかな丘陵地形を利用して行われたスポーツを、地形が複雑で、緑豊かな山々が連なる、日本で行おうとするのですから、沢山の無理難題をかかえているわけです。
あの青々とした芝生も皆の憧れですが、日本の気候に適している「高麗芝」は冬枯れします。それでは困ると・・・冬にも青々としている「西洋芝」の種を重ねて播く。・・・と、高温多湿に弱い「西洋芝」は夏の高温期に病害虫が発生しやすい。なので、頻繁に農薬を撒く。これが昆虫や土壌菌を殺したり、鳥を寄せつけなくしたり、河川を汚染したり・・・と生態系のバランス崩すことに・・・。多くのゴルフ場はそのようなものでありました。(現在では農薬散布量は規制されているそうですが)


でも、自然との共生を目指し、実践しているゴルフ場があったとは・・・。

消費傾向の強い現代社会の中で、大きな緑地を保全していくことは、容易ではありません。

人の娯楽のために造られた空間ですが、減少傾向が加速する都市近郊の緑地において、ゴルフ場の緑地空間は、「ただの娯楽スポーツの場」だけではなく、その「緑の在り方」を考える時期にきているかもしれませんね。

人と自然の「つなぎ手」としての可能性を秘めた空間でもあると、改めて気付かされました。

プロジェクトを実行されている方々の考え方に乾杯です。
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# by LIdesign | 2008-02-10 21:28 | 環境とデザイン

堆肥かっ★

新しい年になってもう25日目・・・・遅ればせながら、今年初めての書き込みとなります。
今年もどうぞよろしくお願いします♪

さて、以前ご紹介します、と言っていた 『生ごみ堆肥のつくり方』 をご紹介します。

・ベランダでちょこっと作れる。
・出来るだけ簡単。
・臭いやハエなどの虫の発生もしづらい。

を考慮した、シンプルなつくり方です。
促進剤を使わず、自然の力を利用してゆっくりと作ります。

この堆肥づくりは、『土』 を入れることがPOINT!
土が臭いや水分を吸ってくれるのと、生ごみの分解促進にも役立っています。
さらに、肥えた畑土や庭土があれば、『たね土』として少し混ぜ込むと、有効な微生物が、さらに分解を助けてくれて、短期間で良質な堆肥が出来上がります。


『土に還る』 姿を観察するのも、けっこう楽しかったりします。


今から作れば、5、6月ぐらいには出来上がりますので
そのままコンテナ用土としてハーブや野菜を育てて下さい

おいしい自家製野菜やハーブを食べたら・・・・
この堆肥づくり、やめられなくなります。

楽しくごみ減らしましょ★



コンテナひとつで作れるのも魅力。
ほら、ベランダにひとつ、空いた鉢が転がってますよー。

材料 ≫≫≫
▲生ごみ
・・・野菜くず、果物の皮、お茶がら、コーヒーかす、卵の殻、などの食品カス
・・・植物の剪定した茎葉 (病害虫に侵されていないもの) や雑草 (種子をつけていないもの) など

※肉や魚などの動物性食品は臭いや虫が発生する場合があるので、ここでは利用しません。

▲赤玉土小粒
(微塵を取り除いた古土も利用しましょう。病害虫に侵された植物が植わっていたものは避けて)

▲素焼き鉢 
(直径30㎝ぐらいあった方が作り易い) (小ぶりの鉢を使う場合はプラ鉢の方が作り易い)


▲鉢底ネット


作り方 ≫≫≫
①鉢底に鉢底ネットをひき、土を5㎝ほどひく。
(この底土が、生ごみが分解されていく中で発生する、水分を吸収してくれるので、不潔感がない)

②生ごみを5㎝ほどひく。
(細かくしておくと分解が早まる)

③生ごみが完全に隠れるまで土をかける。
(土で覆うことにより、腐敗臭・ハエなど虫の発生を防いでくれる)

④軽く水をかける

⑤鉢が一杯になるまで ≪生ゴミ、土、水・・・≫を繰り返し重ねていく
(生ゴミは日が経つにつれ、カサが減るのでどんどん積んでいく)
(ハエなど虫の発生が気になる方は、ガーゼで鉢口を覆い、紐で縛っておくと混入しない)


⑥一杯になったら、一番上に土5㎝厚をかぶせ、一か月置いておく。
 湿り気程度の水分を保つこと。


⑦1か月後、鉢土を掘り返し、全体に空気を入れる。=切り返しという 
(半分ゴミ袋にあけて、かき混ぜるとやりやすい)

⑧切り返しを1ヶ月に1回、2,3回繰り返す。

⑨出来上がり
(出来上がり目安・・・3ヶ月。
季節によって出来上がり時期が違ってくるので、『黒味を帯び、生ゴミの形が残っていない。悪臭がない。』状態であれば、完成。もし分解がまだのようだったら、さらに1ヶ月おく。)



ちなみに、この堆肥は 『葉を楽しむ植物』 や 『葉もの野菜・ハーブ』 におすすめ

乾燥を好むものには、くん炭(モミガラを炭化したもの)を1割まぜ、排水をよくします。

花を楽しむ植物、実を食べる野菜を植える場合は、元肥にリン酸肥料(骨粉や発酵鶏ふん)をあげて下さい。


※上記堆肥づくりは、好気性発酵 (酸素がある場所で生育する菌の働きを利用したもの) によるものです。
が、水分が多すぎたりして、鉢中が空気の少ない環境になった場合、嫌気性発酵します。
これは、悪臭を発し、ハエなどの虫を呼んでしまいますので、注意してください。

もし発生したら・・・乾かす。土をもっと多く入れる。切り返しをこまめに行う。の対策を!
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# by LIdesign | 2008-01-25 15:23 | 植物の生長・カンサツ・利用